忍者ブログ

フライフィッシャーの独り言

日々のつぶやきです

やまけらし様 Part 1

俺の家は物凄い田舎で 学校に行くにも往復12kmの道程を 自転車で通わないといけない 

バスも出てるけど そんなに裕福な家でもないので 定期買うお金がもったいなかった 

学校への道は ちょっと遠回りだけど街中を通る道と 若干近道だけど山越えをする道と

2つあるんだが
 俺は山越えで汗だくになるのが嫌だったので ほとんど街中のルートを

通っていた

 

ある日 学校の体育館で友達とバスケをしていて遅くなった俺は 早く帰ろうと自転車で

山越えをしようとしていた
 街中に入る道と山道に入る道の分岐点にあるコンビニで 

飲み物を買っていざ山越えに 日が沈み始めた山道は結構不気味で ひぐらしの鳴く声を

聞くと
 心細くなってやけに不安になる 戻って街中を通ろうかななんて思いつつ 

ガッシャンガッシャン自転車をこいでると 急に


「も゛っも゛っも゛っ」


ていう
 表現しにくいうめき声のようなものが聞こえ その瞬間に何かが背中にドスッと

落ちてきた
 上半身をグッと下に押し付けられるような感覚に襲われ 冷や汗とも脂汗

とも言えない妙な汗が
 体中から噴き出してきた 怖くて振り向けずに とりあえず峠を

越えようとがむしゃらにこぎ続けてた
 その間にも背中から


「も゛っむ゛む゛っ」


と変な声が聞こえている
 絶対変な物を背負ってしまった どうしよう と涙目になって

自転車こいでたら
 上り坂の終わり 峠の中腹の開けた場所に出た 息を切らしながら足を

ついて
 崖側の方に目を向けると小さな女の子が居た 夕日の色でよくわからなかったけど 

白っぽいシャツの上にフードつきの上着と デニムスカートを穿いたセミロングの子 

大体67歳くらいに見えた 車なんて通らない田舎の山道に しかももうすぐ日が暮れてしまう

山道に
 女の子がいるはずがない ああひょっとしなくても幽霊か って思って動けないで

いると
 その子は小走りで俺の足元まで来て 俺をじーっと見上げた 10秒くらい見つめたかと

思うと
 急に俺の太ももを埃を払うようにパンパンっと叩いた


「大丈夫だよ
 安心して?」


と言ってるかのようにニッコリ笑うと
 崖の向こう側に走っていって消えてしまった 

崖下に落ちた!?と思って自転車を降りて覗いてみたけど 崖下には人が落ちた形跡は

無かった
 やっぱり人間じゃなかったわけだ 不思議な事に 女の子に太ももを

叩かれてから背中の重みも消え
 妙な声も聞こえなくなった


結構暗くなってから
 やっとこさ家に帰った俺は あの背中の妙なものと峠に居た女の子の

事をばあちゃんに話した
 ばあちゃんはその話を聞くと 何の木かわからないけど 

葉っぱのいっぱい付いた枝を持ってきて 俺の頭から背中腰にかけて23回払った


続く

 

PR

コメント

プロフィール

HN:
genesis
性別:
非公開

カテゴリー

P R