日々のつぶやきです
一体何事かと聞くと、
「お前が会ったのは『やまけらし様』だ」
と教えてくれた ばあちゃんの話によると 背中に落ちてきた物は 俺を向こうの世界に
引っ張ろうとしたかなり性質の悪いもので そのままだったら確実に引っ張られてたらしい
そして峠の途中で会った女の子がやまけらし様だそうだ
やまけらし様は山の神様の子供で 全部で12人いるらしい 普段は人に対して特に何をする
でもなく 山を遊びまわってるだけなのだが 俺に憑いた物がよほど悪かったのか
それを払って捨ててくれたそうだ
「無邪気で純粋な『やまけらし様』はきっと とんでもない物を背負ってるお前が
可哀想に見えて 取ってくだすったんじゃろ…」
との事だった 俺はなんとか『やまけらし様』にお礼をしようと お供え物をあげる事にした
昔は12足の小さな草鞋を供えたらしかったので 俺も供えようとしたけど 草鞋なんて
どこにも売ってない… ふと『やまけらし様』を思い出すと なかなか現代風な格好を
していたので 小児用の動きやすいスニーカーを12足供える事にした
とりあえず2足買って 朝の登校時あの峠の中腹の草むらに揃えて置いていた
帰りに無くなってるか確認したかったけど ばあちゃんの話じゃ 夕暮れの時間は良くない
ものがうろつくから危ないという事で 次の朝の登校時にまた同じ場所を見に行くと
靴が無くなっていた
きっと『やまけらし様』が気に入って 履いてくれたんだろうと思う お小遣いの関係で
1週間に2足ずつしか供えれないけど 来週には全部供えれる
走りやすいスニーカーを履いて 山の中を遊びまわってる『やまけらし様』を想像すると
自然とニヤけてしまう いつかまた目の前に現れてくれないかな…と淡い期待を抱く
俺の登校ルートは自然と山越えになってしまった
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